2016.02.19　 酩酊　<<22:49

甘く辛く
満ちる月の端に
そっと注いだ光

音のない世界で
二人きりの
謎を暴く

『酩酊』









あなたのことを教えてほしい。

2016.02.10　 夜明けと共に　<<20:08

夜明けと共に
手紙を送ろう

燃える心で
文字を綴ろう

お誕生日おめでとう
今日の私


『夜明けと共に』









今日も私が私を愛せるように。

2016.02.08　 生徒讃歌　<<18:55

高く積み上げた机の上
詰まった頭は破裂しそう
上履きの踵踏んで
鉛筆が示す

さあ、明日はどこだ

『生徒讃歌』






見失った個性の歌を思い出したい。

2016.02.05　 思い出　<<14:08

線路をたどった
あの夏の日は
悲しいほど
愛しくて

さよならの中
悼む心が
明日のしるべ
描き出す

灰色の街
友の名前よ
きみの言葉は
遠い過去

『思い出』









あのときの自分を覚えていますか？

2016.02.04　 自証　<<16:41

君に与えたかった
たくさんの言葉を
汚れた何かと共に
吐けるだけ吐いた

愚かで健全な僕は
知らん顔でそれを
薄い気持ちに包み
ゴミ箱へと捨てる


『自証』









その後には何も残らないように。